認知症– tag –
-
在宅介護の回顧録
認知症と『言われる』のが辛いです・・・
親御様が認知症を罹患したとします。ご本人は、認知症を患った現実が判らないと思いますか?答えは、ノー。認知症と診断されて、それがハッキリした時、もっともショックを受けているのは本人です。私の母の場合、日常から毅然としていた生活態度で頭脳明晰。周囲の信頼も厚かった日々を送っていました。それでも、認知症かもしれないと感じた当初、口には出しませんんが、表情にその不安が色濃く出ていました。なので、母が認知症かも?、と思った当初、怒りっぽくもなっていきました。 -
在宅介護の回顧録
認知症を介護する家庭の作り方|キックオフ
新天地で、新居に、しばらく一緒に住んでなかった母、お付き合いは長くても本格的な同居の無かった私と家内、もちろん、母と家内は初めての同居になりますが、そんなお三方が一緒に暮らし始め、しかも母が認知症を患っているという状態から、在宅介護が本格的に幕開けします。何事も最初が肝心です。そして、なんといってもマネジメント力が問われます。ハッキリ申し上げましょう。会社のマネジメントの方がはるかに楽です。(笑) -
在宅介護の回顧録
私の家のケース:認知症の在宅介護の始まりと奇跡
母との同居は十数年ぶりです。もうひとつ、私と家内もお付き合いは長いのですが、一緒に同居するのも実は初めてです。もちろん、母と家内は、初めての同居です。そんなお三方が、新居で、新天地で、ひとつ屋根の下に暮らし始めるのです。ちなみに、その新居は3LDKのマンションの一室です。そこに、認知症が加わるのです。親の介護なんかまっぴらごめん、という人達にとっては耐えられない環境かもしれませんね。 -
在宅介護の回顧録
認知症の確定診断
認知症を患うと自分の子供の名前さえも判らなくなるという話をお聞きするかもしれません。確かに、脳の萎縮が進行すれば、そういう状態になるかもしれません。でも、なぜ委縮するのか。また、なぜ進行するのか。もし、認知症が何も判らなくなる病気だとして、では、なぜ、初春だから今は春で構わないと考えて答えられるのか。 いろいろな疑問が当時、浮かびました。 -
在宅介護の回顧録
認知症の発症|人が変わったように見えてしまう
親族による虐待から縁を断ち切ろうと、これから母と私で一緒に暮らす新たな新居が決まり、その立ち上げに追われていた頃です。新居の準備のために、母の傍から離れなければいけない数日がありました。そのわずかな数日の間に、親族からの虐待に狙われました。その内容を今は公にしませんが、数日ぶりに会う母の様子が激変していたのです。『明らかにおかしい・・・。』 私が初めて、認知症症状に直面した瞬間でした。 -
在宅介護の回顧録
高齢者虐待のやり口
無事に退院できた母は、当時の生活環境にケジメをつけて私との生活を希望します。 どのご家庭でも同じですが、親子の関係でも振り返ればいろいろあるはずです。しかし、助けを求められれば、二つ返事でオッケーします。同時に、母がこの決断をされて困るのが、それまで同居していた親族です。この退院から母との私の在宅介護生活が始まるまでの期間、彼らから受けてきた虐待が実に卑劣でした。その一部をご紹介しましょう。 -
在宅介護の回顧録
在宅介護にマインドフルネスーちり紙で折り鶴ー
今では市民権を得た言葉として広く知れ渡っているマインドフルネス。でも、その内容を聞いてみると理解されている人は少ないようです。まず、マインドフルネスの源流は、お釈迦様の説かれたヴィパッサナー瞑想にあること。ですから、ヴィパッサナー瞑想とは何かをキチンと学ぶこと。当然、そこにはお釈迦様の教えもセットにあるので、それも学ぶこと。これらの基礎を固めてから、岳母との在宅介護生活にマインドフルネスを溶け込ませていったのです。 -
在宅介護の回顧録
認知症を遠ざけるー良い集中力を鍛え、悪い集中力に嵌らないー
高齢になっても異性を意識しようといったスローガンを掲げる人もいますが、それは単に興奮状態の心で脳を酷使しているだけではないでしょうか?興奮は、興奮を呼ぶので集中力が増しているかのように思うかもしれません。でも、脳はダメージを蓄積します。徹夜で麻雀して、興奮してゲームに集中すると思いますが、あの状態が脳に良い影響を与えると思いますか?高齢者に向けて脳の活性化などと称しているフレーズの中身は、よく精査しないといけません。 -
在宅介護の回顧録
認知症を遠ざけるー湧き出る晩年の問題から逃げないー
病気も同じです。原因は自分で作っている。医者は病気を判別し治癒させる方策も知っているでしょう。しかし治せるのは自らの心が持つ自然治癒力が主でありドクターの協力は従です。なぜなら、病を作ったのも自らの心なのですから、治癒できるかどうかもその心にかかっているのです。これまでの生きたい気持ち、死を避けたいが故の判断が人生の終盤においてどう課題として降りかかってきているのか?課題を直視すればそれを生じた心を改めケジメをつける。認知症を遠ざける取組です。 -
在宅介護の回顧録
認知症を遠ざけるー要介護認定されたいですか?ー
お聞きしますが要介護認定されたいですか?岳母の在宅介護では≪介護を必要としない介護≫を目指しました。当たり前ですが、世の中の介護サービスを受けるには要介護認定が必要です。しかしその必要性を求める疾患が無い以上、介護サービスは必要としません。多くの人が勘違いしているのが高齢になれば介護サービスがあるから安心と思いがちですが違います。介護サービスをできるだけ必要としないライフスタイルの確立が本当の安心なのです。 -
在宅介護の回顧録
認知症を遠ざけるー活き活きした心で脳を活発化させるー
認知症さえ遠ざければ、在宅介護ははるかに楽になります。そこで、この記事では、マインドフルネスが認知症予防に与える影響について、AIのClaude 3とディスカッションした記録を公開しています。AIの深化は目覚ましいですが、質問するこちらもその分野の専門性を深めていると有意義な議論ができます。しかも、その議論のプロセスと結果は多くの人にとって有益なものになります。認知症だけは避けたい!、そう思われるなら必読の内容です。 -
イチオシの本
現代人のための瞑想法
この著書は、岳母への介護で、その生活において瞑想実践を取り入れてもらうにあたって最初に一緒に読んだ本です。岳母は80代後半でしたが、抵抗感なく読み進めてくれるほど、平易に教えてくださっている内容です。三度目となる岳母の介護は、マインドフルネスを存分に取り入れたものであったと言っても過言ではありません。私がお伝えしている≪介護を必要としない介護≫の実践には不可欠な取り組みでもあるのです。 -
在宅介護の回顧録
認知症を遠ざけるー脳の活性化?何それ。ー
脳を活性化すると称して、計算ドリル、塗り絵といった小学校でやるようなペーパートレーニングをやらされるのが介護施設です。そもそも、なんですかね、脳の活性化って。そのようなトレーニングで認知症が改善するとか、進行しない効果があるなら、認知症になる前から取り組めば認知症に罹患しないはずですよね。70歳を超えたら皆、毎日、塗り絵を義務化すれば、日本はとっくに高齢者の認知症など無縁の世界です。こんな当たり前のことさえも洞察できない思考停止の状態が介護の世界なのです。 -
イチオシの本
がんを治す心の力
私にとって三度目となる岳母の介護では、この著書の内容も参考にしながら、ヴィパッサナー・プラクティスを取り入れていきました。実母の最初の介護では、≪認知症症状を表面化させない介護の実践≫でしたが、三度目となる岳母の介護では、≪介護を必要としない介護の実践≫を狙いました。その中心に据えたコンセプトは、認知症に罹患させない。その目標を入り口として、ヴィパッサナー・プラクティスを取り入れ、認知症を遠ざけていく生活を実践していきました。 -
在宅介護の回顧録
認知症を斬るー認知症と薬物中毒ー
薬物中毒者も、認知症と似たような症状を呈すると聞きます。当たり前ですが、脳が委縮するためです。しかし、薬物を摂取しなくても、極度の不安、もしくは興奮に苛まれるような環境に置かれ続ける日常でも、脳の萎縮は認められるようになります。結果、そのような環境に置かれ続けると認知症のリスクは高まります。逆に言えば、認知症予防は不安、興奮といった刺激を受け続ける環境を避けるか、もし受けたとしてもその感情に呑み込まれない力を身に着けるところにある、というのが私の見解であり、仮説なのです。