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在宅介護の回顧録
認知症を斬るー安心してトイレができるー
認知症を患った実母の在宅介護で、トイレ介助をさせて欲しいとお願いしたところが信頼関係を構築する上でのスタートです。二世帯住宅で長年、共に生活を営んでいても、トイレ介助は絶対にさせたくない、したくない親子関係だってあるのです。むしろ、近くに住んでいたとしても在宅介護はままならないなんてザラです。逆に言えば、トイレ介助の成功の可否が、在宅介護を上手くやっていけるのか、それとも出来なくなるのかの分水嶺といっても過言ではありません。 -
在宅介護の回顧録
認知症を斬る―トイレ介助の認識の境界―
健常者から見れば、実の親御様であっても、初めのうちは認知症症状の行動は理解できません。しかし、どこまでが判っていて、どこからが判らなくなるのか。その境界を見定めて、気づいてさしあげることで認知症への理解が始まります。不穏や、理解できない行動をとるのはなぜか?もしかすると、親御様が何がしかの答えや解決策を探してのことかな?、とアプローチを深めていくと自立の支援と手助けの両立が可能になります。この延長に認知症症状を表面化させず、一緒に楽しく暮らせる答えがある、というのが私の経験です。 -
在宅介護の回顧録
認知症を斬る―判る/判らないの境界―
認知症に罹患すると何も判らなくなると思われがちですが、違います。発語ができる健康状態で話をしてみると昔のことは覚えていたり、今、感じている嫌なことは嫌とハッキリとした意思表示もされます。もし、認知症が何も判らなくなる病気であれば、こうはなりません。ポイントは、判らなくなるところ、判るところ、その境界が明確にある認識と見定めです。
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