認知症– tag –
-
在宅介護の回顧録
認知症介護は『生活』と『暮らし』の違いが判っていないといけません
認知症介護を担う立場であれば、判っておかなければいけない違いがあります。それが『生活』と『暮らし』の違い。一例を挙げましょう。お家で焼きそばを作ろうと思って買い物に出かけて食材を求め金銭を支払い、帰宅します。ここまでは『生活』。 そこからどう美味しく作ろうか。よし鉄板焼きで家族でワイワイしながら分け合ってガーデンで食べよう!、これが『暮らし』です。認知症は『生活』が難しくなりますが、『暮らし』は難しくなりません。『暮らし』の品質で認知症の悪化を防ぐのです。 -
在宅介護の回顧録
ご長寿の方々の会話を覗いてみませんか?≪おっぱいの話≫@デイサービス
この記事は、ぜひ世の子育て中のお母様方に聞いていただきたい内容です。介護施設と聞くと誰もが通いたいとは思っていないでしょう。ただ、別な側面から見ると普通に社会の縮図です。人同士の現実的なコミュニケーションが活発な場所です。そこには、日常の社会と変わらない喜怒哀楽の流れが存在します。この記事では、ある日、デイサービスから帰宅した実母の≪今日の出来事≫を紹介します。 -
在宅介護の回顧録
初めての介護サービスの心得
私の初めての在宅介護となった実母の介護では、主としてデイサービスのお世話になりました。週に数回の頻度で、私のレスパイトの必要性に伴うものでした。年老いた親御様の介護サービスについて、実際に直面するまではネットの情報でその現実を想像するしかないと思います。現実としてお世話になるのとでは、また大きく違うものなので、この記事では、私が実母の在宅介護のキーパーソンとして初めて介護サービスを利用した観点から実母の介護サービスの心得を紹介します。 -
在宅介護の回顧録
デイサービス初日
母がデイサービスに伺う初日を迎えます。とても不機嫌そうなご様子から、行きたくないんだなぁ、というのが伝わります。初めての場所で、すでにたくさんの人が集まっている場に、しかも誰も知らないところに飛び込んでいくのです。私だって、多少、緊張はします。介護サービス初日の利用者と家族の様子を紹介しましょう。 -
在宅介護の回顧録
初めて介護施設を見学
認知症を患った実母の介護では、私のレスパイト、睡眠時間の確保のためにデイサービスに通ってもらうことをお願いしました。そういうことならと、実母も快く承諾してくれました。とはいえ、母と私にとって、介護施設の力を借りるというのは、どういうことなのか?情報としては見聞きしますが、体感するのは初めてです。初めての利用は、母も私も、かなり緊張した面持ちだったのをよく覚えています。 -
在宅介護の回顧録
在宅介護は親子で創る最後の無形財産です
在宅介護で介護サービスを受けるにあたっての考え方をお伝えしていますが、そもそも在宅介護において、その時間、空間、経験は、年老いた親御様と介護するの子による共同創造の無形物です。現代風には、親子の最後のコラボレーションが在宅介護です。そのゴールは、精一杯に生きてくれた親御様の最期で決しますが、その成果物は、遺された子の心に宿る無形財産になります。本物の介護サービスは、その無形財産形成への支援が提供できるか否かで決まります。 -
在宅介護の回顧録
あなたは本当にデイサービスや介護施設のお世話になりたいですか?
まだ私が、年老いた親を介護する意義について、まったく無知だった昔のことです。付き合いがあったケアマネージャーから、こう言われたことがあります。『あなたは本当にデイサービスや介護施設のお世話になりたいですか?』このフレーズを聞いたときに、ドキッとした覚えがあります。 -
在宅介護の回顧録
認知症は本当に治らないのか?
認知症を患った人の介護を考えてみてください。現在の介護従事者は、私に言わせると、その多くが認知症を患った人の≪あしらい方≫が上手なだけで、認知症は治らないことを突き止めようとした人など介護施設等にいらっしゃるとは思えません。認知症が治らないという現実は、それこそ全ての力を使って認知症をどうにかして治そうと努力した人間だけが、治癒しない壁に跳ね返されて、口にできるのです。 -
在宅介護の回顧録
ケアプランの目標設定?目を覚ましましょう。
私は、最初の経験となる実母の在宅介護で、初めて介護サービスの提供を経験しました。当時は、何も疑問にも思わず、ケアプラン作成の話し合いをし、必要な介護サービスの提供を受けました。しかし、三度目の在宅介護となった岳母の在宅介護では、≪介護を必要としない介護≫こそが真の目標でしかないことをマスターしていたので、いわゆる訪問医療以外の介護サービスを受けないのがナチュラルに目標になっていました。 -
在宅介護の回顧録
認知症を介護する家庭の作り方|精神的支柱として頑張ってください
認知症をはじめ、罹患するさまざまな病に対して、日本の医療と介護の体制は、世界のどの国と比較しても素晴らしいものがあります。しかし、自分の親御様にベストな医療と介護の体制は、どう構築すればよいのか。この課題に対して正解を出せるのは、介護を担うキーパーソンだけです。介護が必要な親御様に対して、誰をどのようにマネジメントして、マッチさせていけばよいのか。私の取組の出発点を公開します。 -
在宅介護の回顧録
認知症と『言われる』のが辛いです・・・
親御様が認知症を罹患したとします。ご本人は、認知症を患った現実が判らないと思いますか?答えは、ノー。認知症と診断されて、それがハッキリした時、もっともショックを受けているのは本人です。私の母の場合、日常から毅然としていた生活態度で頭脳明晰。周囲の信頼も厚かった日々を送っていました。それでも、認知症かもしれないと感じた当初、口には出しませんんが、表情にその不安が色濃く出ていました。なので、母が認知症かも?、と思った当初、怒りっぽくもなっていきました。 -
在宅介護の回顧録
認知症を介護する家庭の作り方|キックオフ
新天地で、新居に、しばらく一緒に住んでなかった母、お付き合いは長くても本格的な同居の無かった私と家内、もちろん、母と家内は初めての同居になりますが、そんなお三方が一緒に暮らし始め、しかも母が認知症を患っているという状態から、在宅介護が本格的に幕開けします。何事も最初が肝心です。そして、なんといってもマネジメント力が問われます。ハッキリ申し上げましょう。会社のマネジメントの方がはるかに楽です。(笑) -
在宅介護の回顧録
私の家のケース:認知症の在宅介護の始まりと奇跡
母との同居は十数年ぶりです。もうひとつ、私と家内もお付き合いは長いのですが、一緒に同居するのも実は初めてです。もちろん、母と家内は、初めての同居です。そんなお三方が、新居で、新天地で、ひとつ屋根の下に暮らし始めるのです。ちなみに、その新居は3LDKのマンションの一室です。そこに、認知症が加わるのです。親の介護なんかまっぴらごめん、という人達にとっては耐えられない環境かもしれませんね。 -
在宅介護の回顧録
認知症の確定診断
認知症を患うと自分の子供の名前さえも判らなくなるという話をお聞きするかもしれません。確かに、脳の萎縮が進行すれば、そういう状態になるかもしれません。でも、なぜ委縮するのか。また、なぜ進行するのか。もし、認知症が何も判らなくなる病気だとして、では、なぜ、初春だから今は春で構わないと考えて答えられるのか。 いろいろな疑問が当時、浮かびました。 -
在宅介護の回顧録
認知症の発症|人が変わったように見えてしまう
親族による虐待から縁を断ち切ろうと、これから母と私で一緒に暮らす新たな新居が決まり、その立ち上げに追われていた頃です。新居の準備のために、母の傍から離れなければいけない数日がありました。そのわずかな数日の間に、親族からの虐待に狙われました。その内容を今は公にしませんが、数日ぶりに会う母の様子が激変していたのです。『明らかにおかしい・・・。』 私が初めて、認知症症状に直面した瞬間でした。