在宅介護は貴方を奴隷人生から解放する

 奴隷になりたいですか?

 私は、嫌ですね。

 あなたは、どうですか。

 もし、国や、誰かの奴隷になるのが、もう大好きとおっしゃるなら、親の介護なんておやりにならないほうが賢明です。

 年老いた親を、さっさと施設に入所させて、とっとと逃げ出すべきです。

 おや?

 親の介護をやるほうのが、親や、介護の奴隷になるのではないですか?

 そんな疑問の声が聞こえそうですが、真実は逆です。

 年老いた親御様の在宅介護は、あなたを奴隷人生、奴隷状態、そして奴隷根性から解放します。

 揺るがない人としての尊厳を確立するのが在宅介護の経験であり学びです。

もくじ

なぜアフリカの人々は奴隷として狙われたのか

 かつてアフリカ大陸に住まわれていた人々が白人の奴隷として使われていた歴史があります。

 現在でも、その問題は続いています。

 この問題を扱う時、往々にして白人の立場から見がちですが、奴隷となった人たちは、なぜ奴隷となってしまったのか?

 一度、奴隷にさせられた人々の立場で考えてみましょう。

 白人が凶器で脅すから?

 確かに、こちらが丸腰で、銃や剣を突きつけられれば怯むでしょう。

 手足の自由を奪われれば、為す術もありません。

 このとき、凶器を携えた白人は、こう言うのです。

 『 おとなしく云う事を聞けば、命だけは助け、生きられるようにしてやる。なんなら、おまえの家族も一緒に生きられるようにしてやる。 』、と。

 当時は、生きるという行為そのものが今以上に大変だった時代です。

 白人に脅された人々は、その言葉に心が揺れます。

 一瞬でも心が揺れれば、最後です。

 負けます。

 理性は抑え込まれ、本能の≪ 生きたい ≫という欲と、≪ 死にたくない ≫という怒りの衝動に自分自身が吞み込まれていきます。

 かくして、人としての尊厳を捨てさせられ、奴隷としてでも≪ 生きたい ≫という本能に支配され続けます。

 そもそも人としての尊厳は、≪ 生きたい ≫という欲と、≪ 死にたくない ≫という怒りを超越したところにあります。

現代も奴隷メカニズムで世界がまわっている

 翻って、現代でも奴隷メカニズムは脈々と存在しています。

 国家運営そのものが、国民を奴隷にします。

 その見本となる国家は、いま世界を見渡してみれば、言わずもがなです。

 資本主義が良くて、共産主義が悪い、という観点で議論される人たちもいらっしゃいます。

 また民主主義が良くて独裁主義が悪いという議論もあります。

 しかし、いかなる◎◎主義も、それは国民を奴隷にするツールになり得ます。

 もちろん、どんな◎◎主義も、国民のために使えるツールにもなり得ます。

 要は、トップに立つ人間の心ひとつで、人を奴隷にするのも、活かすのも出来てしまいます。

 それが、国家であり、権力です。

 令和の時代の日本で言えば、政治家は、選挙で政治家になるために綺麗ごとを云い、民主主義と資本主義のツールを人の支配に使います。

 これは、白人がアフリカの人々を奴隷にするために吐いた甘言と一緒です。

『 おとなしく云う事を聞けば、命だけは助け、生きられるようにしてやる。なんなら、おまえの家族も一緒に生きられるようにしてやる。 』、と。

 付け加えて、こうも言うのです。

 『 だから、会社に行ってしっかりと働いて、税金はたんまりと払えよ。税金は天引きにして手続きは楽にしてやるから。 』、と。

 さらに、こうも言うのです。

 『 そうそう。高齢者はコストがかかるから、問題だよな。賢いおまえなら判るよな。介護になれば、おまえも仕事が出来なくなって会社を辞めなくちゃならない。そうしたら生活できないだろ?親のケツ拭いていたってなんの意味もないよな。だから高齢化社会は問題なんだ。厄介だよな。そこで、施設を用意しておいたから、親が年老いたらそこに入れちまいな。介護休業制度も作っておいたから。確か90日ちょっとあったんじゃないか。休んでも給料の何割かは出るから困らないよな。それでケアマネと相談して施設入所させる手続きができるから便利だろ。 』

 日本の場合、これを綺麗ごとに扱うのが実に上手い。

 高齢者施設のホームページやパンフレットをご覧になってください。

 高齢者のはじける笑顔と跪く(ひざまずく)介護スタッフの笑顔が、まさに24時間、365日そうであるかのよにおどっているはずです。

 確かに、莫大な費用を支払って入所する施設では、それが日常かもしれません。

 しかし、安価に入所できる施設の多床室に見学に行ってみてください。

 その時、簡易トイレのある部屋に案内してもらってください。

 ニオイにやられます。

 かつての奴隷にさせられた人々の住まいも劣悪だったと聞いていますが、現代もまた変わりはないのです。

脅しがあるのが当たり前

 現代社会の奴隷メカニズムをご紹介してみましたが、いかがでしたでしょうか。

 現代では奴隷なんて考えられないと思っているのが、平成と令和の日本人なのかもしれませんね。

 でも、政府や、メディアをご覧になれば、彼らがどこに顔を向けているのかはハッキリしています。

 そして、メディアは情報を使って国民の顔と行動を向けたい方向に仕向けます。

 例えば、もし、あなたが高齢社会は問題だとする思考が巡っているのだとすれば、それはなぜ生じたのでしょうか?

 そもそも、年老いた親の介護の経験すらしたことがないのに、どうして高齢化社会が問題だと発見できたのでしょうか?

 単に、やった経験もない高齢の親の介護を情報によりネガティブに妄想させられ、介護なんかやったら自分が生きられなくなると恐れ、洗脳されているに過ぎませんか?

 本質を見抜いていただきたいのです。

 年老いた親御様の介護は、心を強く逞しくする道徳です。

 道徳とは、人を幸せに導く指針です。

 この中身を知っていれば、日本人を弱体化させるいかなるプロパガンダにも洗脳されません。

 情報社会の現代であることは、いまさら言うまでもないことです。

 しかし、この世界でもっとも弱い悪意ある連中は、情報をコントロールして、日々、私たちを脅しています。

 この現実に気づかないといけません。

 年老いた親御様を蔑ろにして、介護から逃げれば、確かにあなたは生き残るかもしれません。

 しかし、孤立化は免れないでしょう。

 なぜ、いま、過去の大家族が否定され、核家族が当然視されるか。それは、一人一人の孤立化が狙いです。同時に弱体化が狙えますから、そのほうが奴隷化は容易になります。

 一致団結して助け合い、偽善者と戦う人たちの集団は、とても強いものです。独裁国家も国民の反旗をもっとも恐れます。

 家族も同じです。一致団結していれば、脅しは通用しません。

 国民を奴隷化しようと企む輩にとって、高齢化社会は問題だとするほうが都合が良いのです。

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