高齢者虐待とオレオレ詐欺は同じ弱点を攻撃する

 令和の時代になっても絶えないオレオレ詐欺。

 ストーリーが巧妙になり、騙される人が後を絶ちません。

 当初のストーリーは、高齢の親御様の子供が、『オレオレ』といって電話をしてきて、アクシデントでお金が必要になったので用意して欲しいという内容でした。

 周囲からみれば、なんでそんなにも簡単に騙されるのだろうかと思ったはずです。

 でも、それが子を思う親の心。

 確かに、こう書けば聞こえは良さそうです。

 でも、その心がすべての不幸の始まりです。

もくじ

なぜ高齢者虐待は生じるのか?

 親だろうがなんだろうが、邪魔な存在は消せ。

 それが本能のプログラムです。

 アフリカ・サバンナや、南米・アマゾンの動物たちを見れば一目瞭然です。

 人間社会も同様です。

 2024年8月。

 この時の総理大臣であった岸田文雄氏は、次回の総選挙に出馬しない表明をしました。

 新たな自由民主党の総裁選には小粒な議員の名前が11人ほど挙がりましたが、その誰よりも早く、昨年の段階から立候補を表明している議員が居ました。

 それが参議院の青山繁晴議員ですが、NHKはじめ、テレビ、新聞といった旧来のマスメディアは一切、取り扱わない事態が生じました。

 旧来のマスメディアの存続が危ぶまれるほど、彼は都合の悪い存在なのでしょう。

 これこそが、人間社会の縮図です。

 『自分だけは助かって、なんとしても生き残りたい!』

 ある程度の規模の企業ですら、このみっともないあり様です。

 しかし、このみっともない行動を取らせるのが、人生を例外なく絶対的に支配する心の力です。

 そのためには、邪魔なものはすべて排除しろ。

 心に宿る本能のファンクションです。

 なので、判っている人は知っています。

 そんな心が、本当に綺麗ですか?、と。

 事実として、実際に誰の心も薄汚れていて汚いのが現実です。

 世界をほんの少し見渡せば、それが明確に判ります。

生きることの執着が問題の原点

 子育ては、人間だけでなく、犬猫もやります。

 ですから、本能の営みです。

 なので、必死になって子育てに励みます。

 ここまではオッケーなのですが、人間の場合、子供がいい年になっても親はずっと親であろうとします。

 これが、執着と呼ばれる心の機能です。

 そもそも、『生きたい』という欲の衝動は、ゲットが基本です。

 ゲット、ゲット、ゲット、ゲット・・・・・・。

 ゲット人生、つまり『自分の』というフレーズに代表される執着の塊こそが子育ての原動力です。

 その証拠に、『自分の』子が少しでも危険な目に合えば、烈火のごとく怒り心頭で危険な目を合わせた相手に襲い掛かるはずです。

 もちろん、私も一緒です。

 ですから、産み育てた子供は、いつまでたっても親にとっては『自分の』子供です。

 子離れできないのです。

 そして、子離れできない証の『自分の』子供という感情を、最大限に悪意を持って利用するのが、高齢者虐待であり、オレオレ詐欺です。

 『自分の』子供が、自分を騙すはずあるわけがない。

 そう信じてしまう親の心を、悪意をもって利用してくるわけです。

子離れは簡単じゃない

 もちろん、良い悪いの議論では、オレオレ詐欺は騙す方が悪いに決まっています。

 しかし、利口か馬鹿かの議論では、騙される方が馬鹿なのです。

 子離れできていない自らの馬鹿さ加減を正当化しているうちは、何度でも騙されます。

 実際の犯罪行為では、複数回にわたってカネを引っぱられます。

 年老いた親御様への虐待も同じです。

 『どうしてこの年になって子供に罵倒されないといけないの・・・?』、なんて悩んでいる場合ではありません。

 悩めば悩むほど、虐待はエスカレートしていきます。

 高齢者虐待の場合は、気持ちの中では可愛い我が子だったかもしれませんが、まずは物理的に距離を取るのがなによりも先決です。

 どんな犯罪者にも、父親や、母親は居るのです。

 そして、たとえ親子という血のつながりがあったとしても、高齢者虐待は犯罪です。

 私と母が同居するまでの期間、母への他の親族からの虐待は、紹介している下記の記事の範疇にとどまりません。

 ですから、虐待してくる親族からは一日も早く距離を取る必要がありました。

 私が就職する時に決めていたのは、お金を支払ってでもしたい仕事かどうか。

 もうひとつは、尊敬できる社長の企業で働くことでした。

 尊敬できる社長と同じ空気を吸って仕事をするチャンスは大きく自分を成長させてくれます。

 一方で、みっともない企業もたくさんあります。

 事実を隠蔽する。伝えない。自分たちに都合の良いように情報を操作する。旧来のマスメディアは、まさにそうだとしか私には思えません。

 昔は、お役所も偉そうにふんぞり返っている職員を多く見受けましたが、今は少しはましになっているでしょうか。

 そんな彼らに言ったことがあります。『その程度の仕事で、その給料でメシ食ってて、うまいの?』

 彼らの反応はいつも決まっています。ダンマリです。

 高齢者虐待や、オレオレ詐欺をやる人間も同じです。

 得たお金で食うメシは、うまいですか?

 そうそう、日本語にはいい言葉あるんです。

 ≪ 恥を知れ ≫

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