介護と仕事を相互に活かす– 介護と仕事は相互に活かし合う経験です –
これまで『在宅介護は≪今・この時≫を切り拓く』というサブジェクトで本カテゴリーに記事投稿してきました。というのも、在宅介護は親御様が寿命に至るまで命懸けで教える≪死≫のレクチャーです。
そのマスターは、あらゆる困難を克服する逞しさを与えます。
アップル社のスティーブ・ジョブズ元CEOの言葉を借りれば、ご自身が余命宣告を受けた際、死について、「人生で大きな決断をするうえで、私が手にしたなかでも、もっとも重要なツールだった。」と述べています。
在宅介護を完遂した人は、誰もが例外なくそのツールを手にしています。
介護と仕事は、相互に活かし合う経験なのは間違いありません。経営陣、従業員にとって、ご自身の親御様の介護は、その人自身に、そして企業にとっても有益でしかないのです。
しかし、その事実に気づいている人は、ほんのわずかです。
企業は、集う協力者を介護離職させている場合ではありません。
在宅介護の経験を組織にフィードバックしてもらい、発展のエンジンにしなければ大損する時代に気づくべきです。
高齢化社会が問題? それは、死を直視したことすらない未熟者の戯言です。
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絶望から逃げるなよ
絶望の学び方って知っていますか? それは、絶望に瀕するしかありません。 誰もが避けたい現実のはずです。 しかし、絶望を知らなければ、本当のリジリエンスは身につきません。 リジリエンスとは、復活への強靭さです。 2024年に能登半島は、... -
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年老いた親御様への献身や貢献も出来ないような人間が会社で組織やチームに献身や貢献ができるとでも?
世間では、もう骨の髄までしみこむほどに言われている言葉が、『仕事の介護の両立』です。この発想をしている限り、両立されられるものも両立させられません。仕事をオンとオフに分けてしまう発想も、低レベルの次元そのもの。この発想のままでは、仕事をしながら、親御様の在宅介護をするのは無理です。親御様の在宅介護とは何か?この学びを仕事や人生にどうフィードバックすればよいのか?親御様の介護なんてメンドクセー程度にしか思っていないので次元の異なる発想ができません。 -
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在宅介護は貴方を奴隷人生から解放する
奴隷になりたいですか?私は、嫌ですね。あなたは、どうですか。もし、国や、誰かの奴隷になるのが、もう大好きとおっしゃるなら、親の介護なんておやりにならないほうが賢明です。年老いた親を、さっさと施設に入所させて、とっとと逃げ出すべきです。おや?親の介護をやるほうのが、親や、介護の奴隷になるのではないですか?そんな疑問の声が聞こえそうですが、真実は逆です。年老いた親御様の在宅介護は、あなたを奴隷人生、奴隷状態、そして奴隷根性から解放します。揺るがない人としての尊厳を確立するのが在宅介護の経験であり学びです。 -
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老いは苦しく厳しいから心を合わせ幸せになる
在宅介護の機会を問題視しかできないうちは、それをチャンスとして見ることはできないでしょう。病を抱え、老いて、最期を迎えていくプロセスは、高齢者に限った話ではありません。今を生きるすべての人に共通した現象です。それを直視しないから、生きるとはないかがよく判らない。生きるとは何かも判らずに、幸せを求める姿は滑稽でしかありません。 -
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ペンではなく頭脳になれ!在宅介護はそう促します
初めて年老いた親の在宅介護をやると経済的に苦しくなるかもしれません。でも、そのような苦しい気持ちを在宅介護の経験の無い友人に打ち明けるのはやめましょう。≪働いた方がいいよ≫と言われるのがオチです。これは、あなたがペンだとしましょう。ペンとして機能できないのに、ペンとして使えるようになれと言われているのと一緒です。そうではありません。その代わりが始まったのです。それはペンではなく、頭脳としての機能を要求されています。 -
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在宅介護はトップに立つ必須履修科目です
もし本能のままに総理大臣や都知事をやるとどうなると思いますか?答えは今の社会を見渡してみてくださっている通りです。逆説的に考えてみてください。つまり、トップに立つ、その素養は≪理性≫です。そして、理性は年老いた親御様の在宅介護で育ちます。ライオンなどこの地球上にいる人間以外の生命は年老いた親の面倒を看ません。唯一、人間だけが年老いた親の介護をします。その重責を担う原動力が≪理性≫です。≪理性≫の無い人間の姿カタチをした生命体にトップがつとまると思いますか? -
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在宅介護に品質管理の観点はとても有益
Qualityはなぜ必要で管理が必要で保証しなくてはいけないのか?それはモノ・サービス、また生活のしやすさといった点も、それを享受する大切な人の命を守り育むために必要であり、安心と安全の基準を満たし、それが永続的に維持できるようにする。この目的があるのです。でも、よく考えてみてください。誰にとっても、そのQulityが最も求めらる身近な現場があるのです。それは、大切な人の象徴でもある親御様への在宅介護です。在宅介護は弱くなっていく命を守り育む活動だからです。 -
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介護離職は自由へのパスポート
毎年10万人前後の人が介護離職をすると聞きます。例えば東京都だと昭島市の人口が12万人弱です。相当な人数です。しかし、報道では未だにそれが問題だと報じられますが、違います。年老いた親御様の在宅介護は能力が高くないとできません。なぜなら、親の介護は人間で生まれてきた以上、人間以上で死ぬための登竜門的な取組だからです。これをチャンスと言い、実は相当な数の人が掴んでいます。 -
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死は大きな決断の重要なツール
いま社会人と言われいる人たちが仕事をしている姿勢は、自分のためです。しかし、盛田さんや、ジョブズさんの仕事に対する姿勢は、他者よりも自分の幸せを優先したでしょうか?答えは、ノーです。年老いた親御様の在宅介護も同じことです。他者の幸せのために仕事をするのが、真の社会人です。その結果が自分にフィードバックされている程度の認知は、真の社会人の新人研修内容です。この心構えがある人に、親の介護をしながら、どうやって生活を成り立たせるのか?という疑問は生まれません。成り立たせるために心と頭があるのです。
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