介護と仕事を相互に活かす– 介護と仕事は相互に活かし合う経験です –

 これまで『在宅介護は≪今・この時≫を切り拓く』というサブジェクトで本カテゴリーに記事投稿してきました。というのも、在宅介護は親御様が寿命に至るまで命懸けで教える≪死≫のレクチャーです。

 そのマスターは、あらゆる困難を克服する逞しさを与えます。

 アップル社のスティーブ・ジョブズ元CEOの言葉を借りれば、ご自身が余命宣告を受けた際、死について、「人生で大きな決断をするうえで、私が手にしたなかでも、もっとも重要なツールだった。」と述べています。

 在宅介護を完遂した人は、誰もが例外なくそのツールを手にしています。

 介護と仕事は、相互に活かし合う経験なのは間違いありません。経営陣、従業員にとって、ご自身の親御様の介護は、その人自身に、そして企業にとっても有益でしかないのです。

 しかし、その事実に気づいている人は、ほんのわずかです。

 企業は、集う協力者を介護離職させている場合ではありません。

 在宅介護の経験を組織にフィードバックしてもらい、発展のエンジンにしなければ大損する時代に気づくべきです。

 高齢化社会が問題? それは、死を直視したことすらない未熟者の戯言です。

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