イチオシの本– 在宅介護はもちろん、人生の今、この時に役立つ書籍のご紹介 –
在宅介護を担うと社会から孤立し、孤独に苛まれ、悲惨な末路を辿るようなイメージがあるかもしれません。でも、本当でしょうか?
つながりを持っていなくてはいけないと思い込んでいる社会は、果たして本当に逞しい心や精神力を育んでくれるでしょうか?私の見解は、ノーです。
蓮の花は泥沼だからこそ、その上に美しい花を咲かせます。混沌と見える在宅介護の真の姿は、蓮の花を咲かせる条件と同じです。在宅介護のある人生に大輪の花を咲かせる書籍を紹介しています。
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イチオシの本
無常の見方・苦の見方・無我の見方
ずっと日本にありながら、最も理解が及ばない範疇が私にとっての仏教でした。特に、無常・苦・無我と聞いて、明確に説明できる人なんて出会ったことすらありませんでした。でも、スマナサーラ長老のご著書に出会い、例えば、この記事で紹介している無常・苦・無我を学ぶとき、きっと後悔されると思います。≪ なんでもっと早くに出会わなかったんだ! クッソ~ ≫と。これまでに読んできたどんな本よりも、私がおススメしたいご著書です。目から鱗のはずです。 -
イチオシの本
現代人のための瞑想法
この著書は、岳母への介護で、その生活において瞑想実践を取り入れてもらうにあたって最初に一緒に読んだ本です。岳母は80代後半でしたが、抵抗感なく読み進めてくれるほど、平易に教えてくださっている内容です。三度目となる岳母の介護は、マインドフルネスを存分に取り入れたものであったと言っても過言ではありません。私がお伝えしている≪介護を必要としない介護≫の実践には不可欠な取り組みでもあるのです。 -
イチオシの本
がんを治す心の力
私にとって三度目となる岳母の介護では、この著書の内容も参考にしながら、ヴィパッサナー・プラクティスを取り入れていきました。実母の最初の介護では、≪認知症症状を表面化させない介護の実践≫でしたが、三度目となる岳母の介護では、≪介護を必要としない介護の実践≫を狙いました。その中心に据えたコンセプトは、認知症に罹患させない。その目標を入り口として、ヴィパッサナー・プラクティスを取り入れ、認知症を遠ざけていく生活を実践していきました。 -
イチオシの本
怒らないこと
令和の時代となっても、ハラスメントと呼ばれる行為がエスカレートしているのも、この≪怒り≫のコントロールを失っているからに他なりません。≪怒り≫をコントロールできない理由、それは人間の姿かたちをしてはいるけれども、精神が動物以下のまま、身体だけが成熟した生命のはびこりです。動物だって、気に入らないことがあっても不必要には怒りにまみれません。すぐに命を落とす羽目になるからです。それさえも判らず、≪怒り≫のコントロールさえもできていない現実。それが、ハラスメントという言葉に集約されているのではないでしょうか。在宅介護の現場では、それを高齢者虐待と称します。 -
イチオシの本
こころは原子爆弾ーその巨大なパワーを有効に使う方法
介護でお世話をした岳母も熱心に読んでくれた一冊。強く影響を受けたのが命の発見です。それも、死を直視しなければ見えてきません。つまり、命とは、生きている私たちと、ご遺体との差分。これが判った時の衝撃をよく覚えています。この命こそが心であり、相対的にしか判らない対象を直接的に観察するのがヴィパッサナー瞑想であると判った時には、瞑想実践をしない理由がなくなりました。 -
イチオシの本
老いていく親が重荷ですか。
理性的に生きる。ご高齢の親御様を率先して介護する人の特徴です。ところが、社会は本能的に生きることを絶賛します。そのため親の介護は重荷でしかありません。もちろん、才能を発揮し成功を収めるべきです。しかし、≪真の成功者≫に求められるのは、本能的な行動ではありません。理性的な行動です。人間で生まれてきた以上、人間以上で死ななければ意味がない。お釈迦様が年老いた親御様のお世話を推奨される理由、知りたくありませんか? -
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くじけないこと
在宅介護の状況で逆境を感じている人だけに限らないですね。生きる上での困難さや逆風を当たり前のこととして捉えられ、それを当然のように乗り越えていきたい人におススメの一冊です。この世界、苦労≪が≫無くなるのではないのです。そうでななく、苦労≪で≫なくなる。これが最強のメンタルです。
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