ブログ・カテゴリーの変更、それは介護と仕事の活かし合いにフォーカスします。

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平均寿命が短くなれば日本は再び輝きますか?

 『年老いていく親御様の在宅介護に、世の中の人達がどの程度関心があるだろうか?』

 私が、本ウエブ・サイトを開設した当初の疑問です。

 しかしながら、私の記事に対して、徐々に興味を持ってくださっている方もいらっしゃることが判り、またどのような情報を必要とされているのかも徐々に伝わってきています。

 私もそのリクエストを感じながら、独自の経験と調査により記事を起こしているので、その内容はAIを超えて示唆に富んでいなければ意味が無いとの思いで、ペンを走らせております。

 この活動を通じて、昨今は、特に介護と仕事の両立を企業が重要視しつつある良い時代にも入っている風潮を感じております。

 ところが、その風潮はあっても、具体性は追いついていないのが現実かもしれません。

 介護と仕事の両立が難しいと考えざるを得ない要因は、いくつもあります。

 その代表的な要因をいくつか書き出してみましょう。

  • 介護する親御様の状況は家庭によって異なる。
  • 親御様の介護が必要になる子供の年齢は40~50歳代であり、これまでは介護離職が必然的であったため、介護生活の実態が企業には判らない。
  • 年老いた親御様の介護をするという意義が、介護する立場の子とその子を雇う企業にとって不明瞭である。
  • 子育て支援と同様に、介護は福利厚生の一環でしかないとの見方しかできない。
  • 中高年社員には介護離職を理由に辞めてもらった方が企業にとって都合が良い。

 さまざまな要因を持ち出して、介護と仕事の両立は難しいとの見解に立つ人や企業が多いのも事実です。

 ただ、その見解は本当に正しいしょうか?

 例えば、年老いた親御様の在宅介護を経験したことも無いのに、その意義が判るかと言えば、ノーです。

 当然、その経験がないのに、意義を企業の仕事に活かすこともフィードバックも不可能でしょう。

 長丁場となる介護生活、そして介護離職が前提の世の中であれば、在宅経験があったとしてもその成果を共有しようがありません。

 そこに、どこかだれかの介護離職後の悲惨なライフスタイルの記事情報が発信されれば、その色眼鏡でしか高齢化社会を見れなくなります。

 日本は年齢を重ねるほどに沈みゆく国へとドライブしているのは、自らかもしれません。

 世界で活躍する著名な経営者ですから、高齢化により日本は活力を失っているという見解を発信します。

 だとすれば、明治時代の頃のように平均寿命50歳程度の日本になれば、日出ずる国へと輝くようになりますか?

存在の持続性ではなく幸せの持続性を考えるべき

 よく考えてみて欲しいのです。

  • 健康で長生きしたいとの思いから、医学や工学を発展させての今日だったはずです。
  • 高齢化社会は問題とする問題は何か。
  • 高齢化社会の問題は、本当に問題なのか否か。

 この課題を紐解くためには、まず地球を俯瞰してみる必要があるのです。

 地球上のあらゆる生命の営みを観察してみましょう。

 まず、子育てと介護について。

 そもそも、子育ては犬猫でもやります。

 しかし、年老いた親御様の介護は、人間しかやりません。

 犬猫、ライオン、シマウマ、その他の動物たちは、親の介護なんてやりません。

 もっとも、親の介護なんてまっぴらごめんと逃げ出す人間もいます。

 そのような人は動物の次元から抜け出せないだけなのです。

 そのような例はここではひとまず横に置いて考えてみると、子育てと介護の意義は全く異なる現実に気づくのです。

 そして、地球上のあらゆる生命の営みを別の視点で観察してみます。

 そもそも、生きるという行為について観察してみます。

 これは、動物たちも人間も共通しています。

 殺し合いです。

 ただ、人間の場合は、露骨に殺し合いをするのは良くないという考えから、それが競争に置き換わっているにすぎません。

 生まれた時から、競争漬けの毎日ではないですか?

 他の誰かより偏差値が高くなければ、大学の合格枠に入れないのです。

 他の誰かより成果が認められなければ、良い査定をもらえず、給料が上がらないのです。

 表面的には誰とでも仲良く、にこやかに。

 しかし、いざとなったら笑顔で相手も刺し殺すかのように裏切らないと自分が生き残れません。

 これこそが、あなたが培ってきた学歴、職歴の文字には浮かび上がらない真の姿ではないでしょうか?

 さて、ここで大事なクエスチョンがあります。

 競争しか知らない動物たちの聞いても言葉が通じませんから意味がありません。

 ただ、競争に勝つために必死になって生きてきたあなたには言葉が通じるはずですからお尋ねしましょう。

  • このまま勝ち続けられますか?
  • 勝ち続けられるとして、この地球はよりよい世界になりそうですか?

 おそらく、他の人間は死に悶えても、能力のある自分だけは勝ち残りなんとか生き残れると考えるかもしれません。

 では、そのような世界で、あなたの幸せは長続きすると思いますか?

≪活かし合い≫、それは日出ずる国のパイオニア・スピリット

 頭の良い方であれば、競争を繰り返したところでチャンピオンは一時的にしか存在できないと気づきます。

 動物であれ、人であれ、企業であれ、国であれ、老い続け、競争を続ければ負ける時が必ず来ます。

 しかし、唯一、競争に負けないノウハウがあるのです。

 それが、老いを超える。

 ほとんどの人が老いなければ、勝てると考えがちで、無謀な若返りを図ろうとします。

 しかし、その態度は、老いの理解を避けているに過ぎません。

 老いるとは何か?

 それが、当然と判らずに否定するうちは老いは超えられません。

 老いとは何かが判れば、≪ 活かし合い ≫というメカニズムの必要性が見えてきます。

 競争するなと言っているのではありません。

 探求した成果を余すところなくオープンにして、すぐに共有していきます。

 競争しか知らない企業の組織内において、そのような≪オープン&シェアに努めた≫行為をすれば、誰かがその成果を横取りするでしょう。

 もしくは、その誰かにとって重要かつ有利な情報ほど、隠されるのではないですか?

 その誰かは一時的に勝利するかもしれませんし、オープン&シェアに努めた人は、二度とそのような行為はしなくなるでしょう。

 そうなると、組織はやがて沈滞し、企業は傾いていくのは目に見えています。

 競争すべきは、対人ではありません。

 如何にスピーディ&ハイクオリティに、協力者に対する≪ 活かし合い ≫のメカニズムに貢献したかが問われることが判ってくるのです。

 でも、自分さえよければ良いという性根だけの人の集まり、組織、企業、そして国には、理解不能な取り組みですね。

殺し合いと競争は本能、そして≪活かし合い≫は理性の賜物

 競争で勝てなくなってくるのは、自然なことです。

 それは、勝ち続けようとする根性がそうさせます。

 そうではなく、負けないようにすること。

 高齢化社会は問題だとしか見えない人や経営者には、これが見抜けません。

 高齢化社会から何を学ばなくてはいけないのかが見抜けないのです。

 だから、『高齢者は切腹しろ』などというフレーズが取り沙汰されるのです。

 企業は、介護支援や福利厚生を充実すれば良いのではありません。

 切磋琢磨する者同士が、≪ 活かし合い ≫のメカニズムに貢献するから負けない強靭さをつくるチャンスだと捉えないといけません。

 それには、競争で勝ちたいという本能だけでは実現できません。

≪ 活かし合い ≫により、より良いチーム、組織、会社、環境、そして世界を創ることができます。

 そのためには、個々人の理性の開発が何よりも優先します。

 理性が仲間を活かし、結果として自らを活かします。

 その理性マスターの絶好のチャンスが、年老いた親御様の在宅介護の機会なのです。

カテゴリーを変更します。

 これまで、『在宅介護は≪今・この時≫を切り拓く』というカテゴリーで、在宅介護をスタートされる方や、親御様の介護を懸命になされている方に向けた記事を投稿してきました。

 当ウエブ・サイトの開始当初は、在宅介護について求めている情報がまだ判らなかったので、このようなカテゴリーで情報発信をしてきました。

 ただ、昨今の世の中を動きを見るに、在宅介護により介護離職を余儀なくされる方々が多くなり、このコンテンツの重要性は増すばかりなのですが、企業にとっては従業員の介護離職は避けたいといった風潮を感じられるようになりました。

 そのため、カテゴリーの名称を次のように変更します。

≪ 介護と仕事の活かし合い 

 そもそも、介護と仕事を別物だとする発想が両立というフレーズを想起させます。

 しかし、実際は介護と仕事のそれぞれの経験は相互に好影響しか与えません。

 2024年の現在では、それに気がついている人が居ないだけです。

 日本は、高齢化社会のトップランナーですね。

 であれば、もし、介護と仕事の経験が、当事者にとって補完し合うどころか、好循環のループしか生まない実践ができれば、誰にとってもお手本となる生き方を世界にプレゼンテーションできると思いませんか?

 経営者、人事責任者、組織責任者、年老いた親御様の介護が必要な従業員、といった立場で読者を分けるのではなく、どのような立場であっても介護と仕事を同時に経験しながら、当事者のみならず、周囲にも好影響を与えていける情報について、発信をしていく予定です。

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