ありのままに見て、というフレーズを使う人は多いですが、そのフレーズの中身は主観です。
ありのままに言って、このお米は美味しい!こんなフレーズは、主観の塊、単なる感想か、妄想です。
認知症を遠ざけるには、脳を活発にするのが大事だとよく聞きますが、妄想して脳が活発になると思いますか?
結果は、悪い活発化で、オーバーヒートを起こします。
例えば、高齢になっても異性を意識しようといったスローガンを掲げる人もいるようですが、それは単に興奮状態の心で、脳を酷使しているだけではないでしょうか?
興奮は、やっかいなことにさらなる興奮を呼ぶので集中力が増しているかのように思うかもしれません。
でも、脳はダメージを蓄積します。
年齢を問わず判りやすい例を挙げましょう。
徹夜で麻雀して、勝負に勝とうとするほど、興奮してゲームに集中すると思います。
あの状態が脳に良い影響を与えると思いますか?
高齢者に向けて、脳の活性化などと称しているフレーズの中身は、よく精査しないといけません。
集中力には2種類ある
悪い集中力は、前述に挙げた通りです。
一言で言ってしまえば、欲の感情をフル・ドライブして、脳を酷使します。
そんな日常で、認知症を遠ざけたり、認知症が悪化しないと思いますか?
私の考えは、ノーです。
でも、多くの人が、欲の感情をフル・ドライブして若い頃から生きています。
- 受験競争で勝ちたい。
- 出世競争で勝ちたい。
- 理想の生活を叶えたい。
挙げればキリがないはずです。
これがダメだ、と言っているのではありません。
そうやって生きている事実の確認が必要です。
それがありのままを見る一例です。
しかし、ありのままを見ようとしないので、欲の感情でドライブし続けた脳はダメージを蓄積し、やがて認知症を招く原因になる、というのが私の考えです。
このような悪い集中力がある一方で、良い集中力があります。
それが、≪ 気づき ≫。
ありのままを観察しようとする力と言っても良いでしょう。
良い集中力は気づきの実践で鍛えられる
テストで良い点数を取りたいためにする勉強と、興味があって深く知りたいと関心を傾けてする勉強では、成果が違います。
生きることそのものを対象にしても同じです。
ある人は、地位、カネ、名誉を得ようと、時間を費やします。
一方で、別のある人は、生きるとは一体何か?
興味をもって、その調査や勉強に時間を費やすのとでは、人生の結果が違います。
もし、生きるとは何かを興味をもって調べてみて、この世界は無常だと自らが発見したとします。
カネをいくら手にしたところで、いずれその手から離れていくのが判っていれば、欲張ってカネを掴もうとはしなくなります。
しかし、カネさえあれば幸せに生きられるとしか判らない人は、どこまでもカネを追い求めていきます。
どちらが、病気になるリスクが高そうか。
病もまた、心がつくるという現実を知っていれば、心が悪い方向に傾かないようにと気を付けるようにもなります。
その気を付ける姿勢が、≪ 気づき ≫の実践です。
今、欲や、怒りの感情にのみ込まれていないだろうか?
そう気をつけていくためには、その感情に気づく力を養っていなければいけません。
気づきを続けていく姿勢、それがマインドフルネス
今の自分の感情に気づく力を養っていく。
これが、良い集中力を鍛える方法です。
日常の私たちは、常にカネが必要だ、今のポジションにしがみつきたい、といった欲。
電車で肩がぶつかった程度で喧嘩するほどの怒り。
多くの人が、これらの感情にのみ込まれて生きています。
これはある意味、病気です。
このような感情にのみ込まれている日常が、認知症に罹患する引き金になっている証拠にはなりませんが、さもありなんというのは容易に理解できるのではないでしょうか?
ですから、この欲や、怒りといった感情に気づいていく。
それらの感情に気づいていく力があれば、のみ込まれずにすみます。
気づかないので、のみ込まれっぱなしになって、犯罪までやります。
病気にもなるわけです。
この気づきの実践を、どうやればよいのかを正確に教えてくれるのが下記の著書です。
この著書を参考にしながら、岳母の在宅介護で、マインドフルネスを取り入れた実践内容、生活内容を次回からお伝えします。
集中力には良い集中力と、悪い集中力とがある。小学生ぐらいの時に、それをキチンと知りたかったなという思いがあります。
人生を切り拓いてくのに、集中力の有無がどれだけ大切か。
実感されている方も多いのではないでしょうか?
マインドフルネスの実践に良い集中力は欠かせません。
在宅介護にも、もちろん、オススメしますので、興味のある方は、この記事で紹介したご著書を手に取ってみてください。