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満開の桜
東京では、桜が満開に近いようです。お住いの地域では、いかがでしょうか。毎年、桜の開花を聞くと、母を連れてお花見に出かけていきました。最期を迎えた春は、車いすに乗ってもらい、連れていきました。アイキャッチの写真は、その後ろ姿です。一緒に桜を見ながら歩いた時間は戻ってきませんが、写真を振返るとその時の気持ちが鮮明によみがえります。 -
老いは喪失
在宅介護の真っ最中は、その日を乗り切っていくのに全力投球になります。そのため、昨日を振返る、1週間前を振返る、そのような余裕はありません。私が、回顧録として介護経験をまとめているのは、一つの出来事をキチンと振り返ることのできる、そのメリットを最大限に活かしたいため、というのも判ってきました。なぜなら、ある出来事は、その時に意味や価値が判らなくても、時間が経過することによって、点としてではなく、線を形成する要素として見えてくるからです。在宅介護は、今に集中しますが、それがどのような意味を持ってその後の人生に良い影響を及ぼすのか。その観点をご紹介します。 -
高齢者虐待・再び(在宅介護はオープンが基本)
犯罪が最も多い人間関係をご存じですか?それは、夫婦間であったり、家族間、親族間の人間関係です。ニュースで報じられる犯罪は、残虐性がクローズアップされるので、そのような犯罪が多いように思ってしまいがちです。しかし、現実は表に出てこないだけで、違うのです。あなたに危害を加えようとする最も可能性のある人間は、あなたが最も愛した人間なのです。 -
素晴らしいと感じた施設のサービス
いつもアップロードする記事とは趣を変え、母と私がお世話になり、とても素晴らしいと感じたデイサービス施設、その取組をご紹介しましょう。まず最初に紹介するのは、回転ずしに連れて行ってくれたことでした。もちろん、費用は家族が負担しますが、母はとても楽しかったと喜んでいました。小さな規模のデイサービス施設だからこそできる取組です。 -
別のデイサービス施設に移りました
ご長寿の方が利用されるデイサービスの一日は、およそパターン化されています。最初の頃は、新しいお友達もでき、また旧友に再会できるなど、新鮮さはありました。しかしながら、その新鮮さも徐々に薄れていきます。ある程度の施設規模だと数十人の利用者がいらっしゃるので、ひとりひとりに希望に細やかに対応するのはムリが生じます。 -
長寿になった時、最期に何を求めるのか
あなたが40代でも、50代、60代でも構いません。おそらく求めているものは、似たり寄ったりかもしれませんね。家族が健康で、幸せで、元気で、いじめにあったりせず、無難に勤めて、それなりに結婚して、マイホームがあって、さらには孫もできて、たまに旅行にいって、美味しいものを食べて、つつがなく今日を過ごせればよいと。では、そのようなあなたが最期を意識した時、人生に何を求めますか? -
明日、亡くなるかもしれない。それが在宅介護の本懐です。
明日、亡くなるかもしれない。大切な人とのお別れは、必ずやってきますがこの感覚を切実に持ち合わせている人は非常に少ないし、言われてもピンとこないはずです。しかし、この感覚を研ぎ澄ませてくれるのが、在宅介護の本懐です。逆に言えば、親御様の在宅介護を最期まで完遂した人は、この感覚を備えています。 -
似合わない髪形を強要される苦痛
認知症になってしまえば、髪型なんて気にもならなくなると思っていませんか?もし、そう思っていれば、その考えを改めなくてはいけません。介護を必要とするご長寿の方が、男性であれ、女性であれ、髪型を整える、身だしなみを整えるというのは非常に重要な行為であり取組です。 -
東京では梅が咲き誇る頃です
東京では梅が咲き誇る時期になりました。寒波が来ていたので、見ごろを楽しめる時期が延びているかもしれませんね。 -
なんでこの年になって塗り絵をしなくちゃいけないの?
人とコミュニケーションをしても、判り合えない関係ほど無味乾燥のないものはありません。あなたはあなた、わたしはわたし。確かにその通りなのですが、お互いに理解しえない関係が深まれば、その人間関係は破綻してきます。話をしても、聞いてもらえない、そのような状況が重なってくると縁は徐々になくなっていきます。母もまた、慣れ親しみのあるデイサービス施設でも、別の施設に移っていく経験をしていきます。 -
人生を変える練習。ブッダの意志強化術
散りばめられたサクセスストーリーに多くの人が目を向けます。一方で、年老いた親御様の在宅介護こそ、誰もが完遂すべき素晴らしい目標だといったところで、ほとんどの人が見向きもしませんね。だからこそ、達成すべき目標になります。なぜなら、在宅介護がはじまれば、カッコつけられない日々が続きますが、それが最もカッコいい生き方だと気づける人は、そう多くないのです。 -
親御様の在宅介護は好転しかないターニングポイント
年老いた親御様の在宅介護は、好転しかしないターニングポイントです。理由は、簡単です。自分の人生に≪期待≫は成り立たないとハッキリと自覚できるからです。介護する親御様が亡くなる年月日は、いつなのか?全く、わかりませんね。判らないのですから、預貯金を切り崩しているとすれば、かなりの節約生活を強いられ、経済的には苦しくなる一方になります。しかし、それが人生を好転させていくスイッチです。 -
認知症は脳の疾患であり、心は認知症に罹患しません。
認知症を患うと短期記憶を失いがちです。お湯を用意しようとやかんを火にかけて忘れる。それが当たり前の日常への変わっていきます。そのため在宅介護では目を離せなくなりがちです。介護する子もストレスが溜まります。場合によっては、コミュニケーションができない苛立ちから、高齢者虐待へとつながりかねません。この記事では、私流の対処方法をお伝えします。 -
認知症症状の観察から突き止める≪記憶≫とは何か?
さて、また一歩、認知症について切り込んでいきましょう。親御様が認知症に罹患すると、さまざまな認知症症状に直面するはずです。さまざまな認知症症状に困惑すると思いますが、記憶、特に短期記憶がおぼつなくなる症状に翻弄されると思います。理解しがたい状況に直面して、まず真っ先に思うのが、その症状から脱却できないかと試行錯誤するはずですが、ムリだと判るのにそう時間を要しません。それよりも、認知症症状を洞察することで、その病との向き合い方が見えてきます。 -
ビジネスケアラー・茨の道を進め!
ビジネスケアラーという言葉が認知されつつある世の中になってきました。介護離職を余儀なくされるのではなく、仕事をしながら、ケアの必要な年老いた親御様の介護を在宅でおこなう人を指す造語です。大まかには、在宅介護をする社員を企業が支援するにあたって、国が補助する仕組みが動き出しているということを聞いています。私は、世の中のこの流れを強く支持します。なぜなら、ビジネスケアラーを支援する企業は、将来の成長が約束されるからです。